檸檬


梶井基次郎の『檸檬』が人気イラストレーターとコラボレーション!小説としても、画集としても楽しめる1冊。

不朽の名作が、いま新たによみがえる。
梶井基次郎の『檸檬』が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、twitterへのイラスト投稿では5万いいねをたたき出す人気イラストレーター・げみによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。

著者:梶井基次郎

明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した。

イラスト:げみ

平成元年(1989年)兵庫県三田市出身。京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業後、イラストレーターとして作家活動を開始。著書に『夜の隙間に積もる雨』、『詩集『抒情小曲集』より』(室生犀星+げみ)、『月夜とめがね』(小川未明+げみ)、『蜜柑』(芥川龍之介+げみ)、『檸檬』(梶井基次郎+げみ)、『約束の猫』『トロイメライ』『春の旅人』(以上、村山早紀+げみ)、『げみ作品集』がある。

イラストメイキング


その1

工程1

本書内に登場するイラストの、制作中のラフ。
これに色づけなどをしていくと……

工程2

こんなにキレイな作品に!

その2

工程1

一番はじめのラフ。

工程2

この時点では、おはじきの背景は真っ白です。

工程3

完成作品には、なんとも言えない質感が!

その3

工程1

白黒で、背景が徐々に描かれていきます。

工程2

様々な静物が増えてきました。

工程3

なんと大きな本棚が出現!

工程4

色の調整が入りましたね。

工程5

全体がカラーに!

工程6

オビの鮮やかな黄色を敷いて……

工程7

改めて色調整!

工程8

そして、最後の仕上げ……

工程9

"ページをめくるごとに、梶井基次郎が過ごした1日を味わうことができるように、時間を意識しながら作りました。読み終わった時には、外も暗くなっていると思います。文章の中の時間を絵とともに歩いていただけると嬉しいです。"(げみ・談)

乙女の本棚シリーズ


高瀬舟
森 鷗外 + げみ

詩集『抒情小曲集』より
室生犀星 + げみ

月夜とめがね
小川未明 + げみ

蜜柑
芥川龍之介 + げみ

Kの昇天
梶井 基次郎 + しらこ

人魚の嘆き
谷崎 潤一郎 + ねこ助

猿ヶ島
太宰 治 + すり餌

二人の稚児
谷崎 潤一郎 + 夜汽車

恋愛論
坂口 安吾 + しきみ

黒猫
エドガー・アラン・ポー + まくらくらま

木精
森鷗外 + いとうあつき

駈込み訴え
太宰 治 + ホノジロトヲジ

ルルとミミ
夢野久作 + ねこ助

待つ
太宰 治 + 今井 キラ

夜叉ヶ池
泉 鏡花 + しきみ

人でなしの恋
江戸川 乱歩 + 夜汽車

詩集『山羊の歌』より
中原 中也 + まくらくらま

悪魔 乙女の本棚作品集
芥川 龍之介、萩原 朔太郎、江戸川 乱歩、夏目 漱石、坂口 安吾、谷崎 潤一郎 + しきみ


堀辰雄 + ねこ助

春の心臓
イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

詩集『青猫』より
萩原朔太郎 + しきみ

刺青
谷崎潤一郎 + 夜汽車

魚服記
太宰治 + ねこ助

春は馬車に乗って
横光利一 + いとうあつき

人間椅子
江戸川乱歩 + ホノジロトヲジ

魔術師
谷崎潤一郎 + しきみ

秘密
谷崎 潤一郎 + マツオ ヒロミ

山月記
中島敦 + ねこ助

死後の恋
夢野久作 + ホノジロトヲジ

桜の森の満開の下
坂口安吾 + しきみ

夜長姫と耳男
坂口安吾 + 夜汽車

赤とんぼ
新美南吉 + ねこ助

外科室
泉鏡花 + ホノジロトヲジ

夢十夜
夏目漱石 + しきみ

瓶詰地獄
夢野久作 + ホノジロトヲジ

押絵と旅する男
江戸川乱歩 + しきみ

葉桜と魔笛
太宰治 + 紗久楽さわ

猫町
萩原朔太郎 + しきみ

女生徒
太宰治 + 今井キラ