詩集『山羊の歌』より


人気シリーズ「乙女の本棚」第27弾は、詩人・中原中也×イラストレーター・まくらくらまのコラボレーション!
詩集としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる

30歳でこの世を去った詩人による、生前に刊行された唯一の詩集。

中原中也の『山羊の歌』が、アンティークのような不思議な魅力を放つイラストで話題の大人気イラストレーター・まくらくらまによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

著者:中原中也

明治40年(1907年)山口県生まれ。東京外国語学校専修科仏語部修了。30歳で亡くなるまでに350篇以上の詩を残し、ランボオなどの翻訳も手がけた。代表作に『山羊の歌』、『在りし日の歌』など。

イラスト:まくらくらま

3月26日生まれの作家。ヨーロッパアンティークが好き。デジタルだけでなく、油絵等のアナログ画材も併用し作品をつくっている。著書に『黒猫』(ポー+まくらくらま)、『詩集『山羊の歌』より』(中原中也+まくらくらま)、『まくらくらまイラストカードブック ノアンティクの夢物語』、『不思議なアンティークショップ』がある。

まくらくらまさんからのコメント
元々ダダイズムやシュルレアリスムは好きですが、いざ中原中也の言葉を自分の表現に変換するとなると想像以上に難しかったです。しかし正解は無いと気付いた時、自由に向き合うことが出来ました。詩人への尊敬と、創作を楽しんだ痕跡が少しでも伝われば幸いです。

イラストメイキング


その1

工程1

工程2

工程3

工程4

工程5

どうしようもない悲しさが見る側に伝わるよう、自分自身が辛いときに感情を込めて制作しました。ほとんど消えてしまいましたが下地が気に入っています。

その2

工程1

工程2

工程3

工程4

工程5

コラージュ技法を積極的に使いました。詩の中に出てくるモチーフをパズルのように並べて動かして偶然性に頼りながら制作しました。

乙女の本棚シリーズ


目羅博士の不思議な犯罪
江戸川乱歩 + まくらくらま

黒猫
エドガー・アラン・ポー + まくらくらま


森鷗外 + 今井キラ

舞踏会
芥川 龍之介 + Sakizo

文字禍
中島敦 + しきみ

悪霊物語
江戸川乱歩 + 粟木こぼね

縊死体 乙女の本棚作品集
夢野久作、泉鏡花、江戸川乱歩、イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

藪の中
芥川 龍之介 + おく

人魚の嘆き
谷崎 潤一郎 + ねこ助

猿ヶ島
太宰 治 + すり餌

二人の稚児
谷崎 潤一郎 + 夜汽車

恋愛論
坂口 安吾 + しきみ

木精
森鷗外 + いとうあつき

駈込み訴え
太宰 治 + ホノジロトヲジ

ルルとミミ
夢野久作 + ねこ助

高瀬舟
森 鷗外 + げみ

待つ
太宰 治 + 今井 キラ

夜叉ヶ池
泉 鏡花 + しきみ

人でなしの恋
江戸川 乱歩 + 夜汽車

悪魔 乙女の本棚作品集
芥川 龍之介、萩原 朔太郎、江戸川 乱歩、夏目 漱石、坂口 安吾、谷崎 潤一郎 + しきみ


堀辰雄 + ねこ助

春の心臓
イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

詩集『青猫』より
萩原朔太郎 + しきみ

Kの昇天
梶井 基次郎 + しらこ

詩集『抒情小曲集』より
室生犀星 + げみ

刺青
谷崎潤一郎 + 夜汽車

魚服記
太宰治 + ねこ助

春は馬車に乗って
横光利一 + いとうあつき

人間椅子
江戸川乱歩 + ホノジロトヲジ

魔術師
谷崎潤一郎 + しきみ

秘密
谷崎 潤一郎 + マツオ ヒロミ

山月記
中島敦 + ねこ助

死後の恋
夢野久作 + ホノジロトヲジ

桜の森の満開の下
坂口安吾 + しきみ

夜長姫と耳男
坂口安吾 + 夜汽車

月夜とめがね
小川未明 + げみ

赤とんぼ
新美南吉 + ねこ助

外科室
泉鏡花 + ホノジロトヲジ

夢十夜
夏目漱石 + しきみ

蜜柑
芥川龍之介 + げみ

瓶詰地獄
夢野久作 + ホノジロトヲジ

押絵と旅する男
江戸川乱歩 + しきみ

檸檬
梶井基次郎 + げみ

葉桜と魔笛
太宰治 + 紗久楽さわ

猫町
萩原朔太郎 + しきみ

女生徒
太宰治 + 今井キラ