「その声は、我が友、李徴子ではないか?」
袁傪は旅の途中、旧友の李徴と再会した。だが美少年だった李徴は、変わり果てた姿になっていた。
中島敦の『山月記』が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描き本シリーズでは新美南吉『赤とんぼ』を担当する大人気イラストレーター・ねこ助によって、鮮やかに描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
工程1
工程2
主人公李徴の少年時代の姿を描きました。
わざとらしいくらいに可愛らしく、というイメージで表情を決めていきました。
作中には何度も虎が出てきますが、ここでは毛皮として描いています。
工程1
工程2
これから先の道に出るという人喰虎を描きました。
噂話の中の、大きく恐ろしい虎をイメージしましたが、恐いだけでなく幻想的な雰囲気にしたいと思いました。
怯えている子猫が気に入っています。
ねこ助さんからのコメント
物作りが好きな方はきっと共感してしまう部分も多々あるのではと思います。切なく美しく、可愛くて少し滑稽。読んで感じた諸々を主人公と虎の姿に詰め込みたいと思い描きました。