ああ。この誘惑は真実に似ている。あるいは真実かも知れぬ。
おおきな海を渡った先は、深い霧に包まれた島だった。そこで私は同郷の者と出会い、ある決意をする。
太宰治の名作が、水墨画のような柔かな色合いの和風イラストで話題のイラストレーター・すり餌によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
工程1
自身の正体すら定かでない語り手の主観をイメージし、闇や風景のミニチュアで表現しました。
工程2
完成
工程1
クライマックスとなる見せ場なため、モチーフの配置や視線誘導に工夫をしました。別のとあるシーンと対になるような構図をとっています。
工程2
完成
すり餌さんからのコメント
『猿ヶ島』という、渋く謎めいた作品をいかにミステリアスに見せるかを工夫しました。簡単には真実に辿り着けないよう施した目眩しをお楽しみいただければと思います。