目羅博士の不思議な犯罪


人気シリーズ「乙女の本棚」第42弾は、文豪・江戸川乱歩×イラストレーター・まくらくらまのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。


絵なのです。自分もその美しい絵になり度い衝動を感じるのです。

上野の動物園で出会った青年。月光に照らされながら、彼が遭遇したという世にも奇妙な犯罪と死について語り始めた。
江戸川乱歩の名作が、アンティークのような不思議な魅力を放つイラストで話題の大人気イラストレーターで、本シリーズではポー『黒猫』、中原中也『詩集『山羊の歌』より』を担当するまくらくらまによって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

著者:江戸川乱歩

明治27年(1894年)三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。主な著書に、『怪人二十面相』、『少年探偵団』などがある。

イラスト:まくらくらま

3月26日生まれの作家。ヨーロッパアンティークが好き。デジタルだけでなく、油絵等のアナログ画材も併用し作品をつくっている。著書に『黒猫』(ポー+まくらくらま)、『詩集『山羊の歌』より』(中原中也+まくらくらま)、『まくらくらまイラストカードブック ノアンティクの夢物語』、『不思議なアンティークショップ』がある。

まくらくらまさんからのコメント
首吊りが多く登場するにも関わらず、光の表現や登場するモチーフのおかげで全体的にキラキラと光る宝箱のような楽しい作品でした。

イラストメイキング


その1

工程1

ラフ。物語の始まりを表現するのに、シアターボックスを参考にしました。上野駅の古い写真から枠装飾のモチーフを引用しています。

工程2

紙に油彩で下描きを描きます。

工程3

完成:下描きのとテクスチャを残しつつ描き込みます。

その2

工程1

ラフ。たくさんの色を置き、魔法使いのような男に洗脳されているような印象にしました。

工程2

下描き。作りたい空気感の色を乗せます。


工程3

完成:他のページとのバランスも見ながら色を重ねて描きこみます。

乙女の本棚シリーズ


黒猫
エドガー・アラン・ポー + まくらくらま

詩集『山羊の歌』より
中原 中也 + まくらくらま

悪霊物語
江戸川乱歩 + 粟木こぼね

人でなしの恋
江戸川 乱歩 + 夜汽車

悪魔 乙女の本棚作品集
芥川 龍之介、萩原 朔太郎、江戸川 乱歩、夏目 漱石、坂口 安吾、谷崎 潤一郎 + しきみ

人間椅子
江戸川乱歩 + ホノジロトヲジ

押絵と旅する男
江戸川乱歩 + しきみ

縊死体 乙女の本棚作品集
夢野久作、泉鏡花、江戸川乱歩、イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

藪の中
芥川 龍之介 + おく

人魚の嘆き
谷崎 潤一郎 + ねこ助

猿ヶ島
太宰 治 + すり餌

二人の稚児
谷崎 潤一郎 + 夜汽車

恋愛論
坂口 安吾 + しきみ

木精
森鷗外 + いとうあつき

駈込み訴え
太宰 治 + ホノジロトヲジ

ルルとミミ
夢野久作 + ねこ助

高瀬舟
森 鷗外 + げみ

待つ
太宰 治 + 今井 キラ

夜叉ヶ池
泉 鏡花 + しきみ


堀辰雄 + ねこ助

春の心臓
イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

詩集『青猫』より
萩原朔太郎 + しきみ

Kの昇天
梶井 基次郎 + しらこ

詩集『抒情小曲集』より
室生犀星 + げみ

刺青
谷崎潤一郎 + 夜汽車

魚服記
太宰治 + ねこ助

春は馬車に乗って
横光利一 + いとうあつき

魔術師
谷崎潤一郎 + しきみ

秘密
谷崎 潤一郎 + マツオ ヒロミ

山月記
中島敦 + ねこ助

死後の恋
夢野久作 + ホノジロトヲジ

桜の森の満開の下
坂口安吾 + しきみ

夜長姫と耳男
坂口安吾 + 夜汽車

月夜とめがね
小川未明 + げみ

赤とんぼ
新美南吉 + ねこ助

外科室
泉鏡花 + ホノジロトヲジ

夢十夜
夏目漱石 + しきみ

蜜柑
芥川龍之介 + げみ

瓶詰地獄
夢野久作 + ホノジロトヲジ

檸檬
梶井基次郎 + げみ

葉桜と魔笛
太宰治 + 紗久楽さわ

猫町
萩原朔太郎 + しきみ

女生徒
太宰治 + 今井キラ