死後の恋


人気シリーズ「乙女の本棚」第14弾は夢野久作×イラストレーター・ホノジロトヲジのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

「私の運命を決定《きめ》て下さい」
浦塩の町で、一人の男が話しかけてきた。彼が語るのは、兵隊時代の話と、それにまつわる「死後の恋」についてであった。
夢野久作の『死後の恋』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは夢野久作『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

著者:夢野久作

明治22年(1889年)福岡県生まれ。慶應義塾大学中退。様々な職業を転々としたあと、三十七歳のときに「あやかしの鼓」を発表。主な著書に、『ドグラ・マグラ』、『少女地獄』などがある。

イラスト:ホノジロトヲジ

2015年よりフリーのイラストレーターとして活動中。キャラクターデザイン、イラストなどを手がけている。著書に、『駈込み訴え』(太宰治+ホノジロトヲジ)、『春の心臓』(イェイツ+ホノジロトヲジ)、『人間椅子』(江戸川乱歩+ホノジロトヲジ)、『死後の恋』(夢野久作+ホノジロトヲジ)、『外科室』(泉鏡花+ホノジロトヲジ)、『瓶詰地獄』(夢野久作+ホノジロトヲジ)、『しゃくしゃくしゃぐ』、『シキノメモリエ』、『しろしろじろ』がある。

ホノジロトヲジさんからのコメント
作品の舞台となる浦塩の冬景色を作品に落とし込めるよう黒を基調に、余白が活きる画面を構成しました。作品に登場する宝石を飾ったであろう金細工を線画の色に使用し絵の世界観を補強しています。

イラストメイキング


その1

工程1

工程2

作品の序盤は白色や淡い青系の色で構成しました。話し相手を得た事によって語り手の心が安らぐ場面でしたので、寒色を使っても暖かさの出る絵に仕上がるよう構成しました。

その2

工程1

工程2

ラストシーンの絵です。語り手の妄想(あるいは事実)に囚われた心を表現出来るよう構成しました。語り手の恋の背後には、これまで否定されてきた多くのお話達が堆く積み上げられています。

乙女の本棚シリーズ


縊死体 乙女の本棚作品集
夢野久作、泉鏡花、江戸川乱歩、イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

駈込み訴え
太宰 治 + ホノジロトヲジ

春の心臓
イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

人間椅子
江戸川乱歩 + ホノジロトヲジ

外科室
泉鏡花 + ホノジロトヲジ

瓶詰地獄
夢野久作 + ホノジロトヲジ

ルルとミミ
夢野久作 + ねこ助


森鷗外 + 今井キラ

舞踏会
芥川 龍之介 + Sakizo

文字禍
中島敦 + しきみ

目羅博士の不思議な犯罪
江戸川乱歩 + まくらくらま

悪霊物語
江戸川乱歩 + 粟木こぼね

藪の中
芥川 龍之介 + おく

人魚の嘆き
谷崎 潤一郎 + ねこ助

猿ヶ島
太宰 治 + すり餌

二人の稚児
谷崎 潤一郎 + 夜汽車

恋愛論
坂口 安吾 + しきみ

黒猫
エドガー・アラン・ポー + まくらくらま

木精
森鷗外 + いとうあつき

高瀬舟
森 鷗外 + げみ

待つ
太宰 治 + 今井 キラ

夜叉ヶ池
泉 鏡花 + しきみ

人でなしの恋
江戸川 乱歩 + 夜汽車

詩集『山羊の歌』より
中原 中也 + まくらくらま

悪魔 乙女の本棚作品集
芥川 龍之介、萩原 朔太郎、江戸川 乱歩、夏目 漱石、坂口 安吾、谷崎 潤一郎 + しきみ


堀辰雄 + ねこ助

詩集『青猫』より
萩原朔太郎 + しきみ

Kの昇天
梶井 基次郎 + しらこ

詩集『抒情小曲集』より
室生犀星 + げみ

刺青
谷崎潤一郎 + 夜汽車

魚服記
太宰治 + ねこ助

春は馬車に乗って
横光利一 + いとうあつき

魔術師
谷崎潤一郎 + しきみ

秘密
谷崎 潤一郎 + マツオ ヒロミ

山月記
中島敦 + ねこ助

桜の森の満開の下
坂口安吾 + しきみ

夜長姫と耳男
坂口安吾 + 夜汽車

月夜とめがね
小川未明 + げみ

赤とんぼ
新美南吉 + ねこ助

夢十夜
夏目漱石 + しきみ

蜜柑
芥川龍之介 + げみ

押絵と旅する男
江戸川乱歩 + しきみ

檸檬
梶井基次郎 + げみ

葉桜と魔笛
太宰治 + 紗久楽さわ

猫町
萩原朔太郎 + しきみ

女生徒
太宰治 + 今井キラ