月の光は、うす青く、この世界を照らしていました。
月のきれいな夜。おばあさんの家にやってきた、2人の訪問者。
書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみが小川未明を描く、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
工程1
工程2
最近自分の視力も落ちてきて、眼鏡をかける事が増えたので、昔よりはこのおばあさんの気持ちに近付いたのかなと思いながら描いていました。
メガネを掛けることで霧が晴れたような鮮明な視界を、ぼやけた視界は絵具の滲みで表現しました。
工程1
工程2
庭の緑の中にポッと現れた感じをイメージしたかったのと、おばあさんにとって「何者か」がわからない状態だったのでちょっとふわふわしたような、地面に立っていないんじゃないかというようなイメージで描きました。
ページ全体の質感も凝ったので見ていただけると嬉しいです。