人の生命のどうなろうと、それを私が知る事か!
......恋には我身の生命も要らぬ。
竜神が住むといわれる夜叉ヶ池。1日3回鐘を撞かなければ、池から津波が起こり、村は水の底に沈んでしまうという言い伝えがあった。
泉鏡花の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、『詩集『青猫』より』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
工程1
工程2
龍神伝説が語られるシーンのイラストです。龍のデザインは現在の龍神である白雪姫と共通点を持たせています。
工程1
工程2
人間サイドのヒロインである百合という女性を象徴するイラストです。百合は本来黒髪で白髪のかつらをかぶっているのですが、黒髪でデザインした白雪姫と対比させるために挿絵では常に白髪で表現しています。
しきみさんからのコメント
舞台である池のイメージが強くなるように、全体的に青緑をイメージカラーに制作しました。また、戯曲ということで、登場人物の感情がわかりやすく伝わるような描写を心がけました。