工程1
舞踏会の主催である伯爵夫妻と出会うシーンです。
ルイ15世様式=ロココの様式で、夫人は舞踏会のドレスの中で一番格式高く見えるよう、白のドレスに設定しています。
当時の背景から、夫人が元芸者であることに勘付いた明子の思惑を秘めた構図にしました。
工程2
完成
工程1
アイスクリームを取り分けるためのアイテムを登場させたりと、アイスクリーム大好きな身としてはかなりウキウキして描いたページです。
アイスクリームタワーは、ラフの時点ではバシュラン(フランスのアイスクリームのデザート)のデザインにしていましたが、当時のアイスクリームの製造方法やデザインなど調べなおし、高さの出るデザインに変更しました。ワッフルコーンは王冠に見立てています。
デザートはあればあるだけワクワクするので、グラスにはアイスクリームケーキを描いています。
互いの目線を象徴するような構図で、スプーンは二人が隣り合わせのスプーンを取ったような隙間をわざとあけています。
工程2
完成
Sakizoさんからのコメント
恥ずかしながら、私は日本文学にあまり馴染みのない人生を送っておりました。それが…こんなにも胸踊るお話があっただなんて!!私が垣間見てみたかった、在りし日の日本の時代と舞台がこの『舞踏会』に描かれていたのです。
どの一節を取ってみても情景が目の前に浮かぶようで、この美しい一夜の出来事にキラキラと胸がときめきました。
皆様にこのときめきをイラストと共に届けることが出来ましたらとても嬉しいです。
この物語に出会えた事、挿絵を描かせて頂けた事を、心から光栄に思います。