呼べばいつでも木精の答えないことはない。
暖かい野の朝、谷間で「ハルロオ」と呼び、木精の答を聞く。それがフランツの楽しみだった。
森鷗外の名作が、書籍の装画やCDジャケットなどで知られ本シリーズでは横光利一『春は馬車に乗って』を担当するイラストレーター・いとうあつきによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
工程1
工程2
工程3
『木精』は短編小説ですが、童話のように想像力が広がっていく魅力的な作品です。作品の雰囲気がより伝わるように、物語の世界への入り口を象徴するフレームを描きました。
工程1
工程2
工程3
本だからこそできる表現を考えた結果、主人公の成長と季節の移ろいを表現するために、絵を繋げていく構図を思いつきました。
いとうあつきさんからのコメント
「木精」は、子どもの頃に誰しもが持つ素直な感性と変化を捉えた作品です。子どもから大人へ、春から冬へ、朝から晩へと様々な変化を描いた絵を通じて、物語をより身近に感じていただけたら嬉しいです。