ああ、私は一体、何を待っているのでしょう。
毎日、毎日、駅にまだ見ぬ人を迎えにいく女性。今日も彼女は、駅の冷いベンチに坐っている。
太宰治の名作が、他の追随を許さない独自の空気感で、世界中のロリータ少女たちから支持され続け、本シリーズでは太宰治『女生徒』を担当する大人気イラストレーター・今井キラによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
工程1
工程2
ラフでは星座や惑星を描くつもりでしたが、この絵を描いている途中、少し行き詰まったので夜中にコンビニに行ったのですがその帰りに出ていた月がとても細くて美しかったのでそれをそのまま描きました。
工程1
工程2
主人公の妄想を私なりの解釈で描いたお気に入りのページです。
意図的にほとんどのページに花が登場する様にしています。
今井 キラさんからのコメント
暗い時代のお話ですが、その時代を知らない私が描くのであればと、まだ白黒写真しかなかった時代の手彩色の写真の様な少しちぐはぐな色のチョイスで着色していきました。主人公は以前担当させていただいた「女生徒」の挿絵とも仄かにリンクするような少女像を意識しています。