夜長姫と耳男


人気シリーズ「乙女の本棚」第12弾は坂口安吾×イラストレーター・夜汽車のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。
師匠の推薦で、夜長姫のために仏像を彫ることになった耳男。故郷を離れ姫の住む村へ向かった彼を待っていたのは、残酷で妖しい日々だった。

ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼んでいるイラストレーター・夜汽車が坂口安吾を描く、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

著者:坂口安吾

明治39年(1906年)新潟県生まれ。東洋大学文学部印度哲学倫理学科卒。アテネ・フランセにも通う。1955年死去。代表作に『堕落論』、「白痴」、「桜の森の満開の下」などがある。

イラスト:夜汽車

イラストレーター。少女を描くことと19世紀末の挿絵画家を好む。懐かしいような落ちついた雰囲気のイラストを目標に制作している。著書に『おとぎ古書店の幻想装画』、『Illustration Making & Visual Book 夜汽車』がある。

夜汽車さんからのコメント
『夜長姫と耳男』は昔読んで以来ずっと好きな作品で、作品に出会う前と後では絵の取り組みが変わったように感じています。乙女の本棚で描かせていただけるのは大変光栄でした。夜長姫の着物はとらえどころのないようにすべて違うものにしました。模様の変化も楽しんでいただければ幸いです。

イラストメイキング


その1

工程1

空の色を濃い青にするのか、淡い青にするのか迷いましたが、印象的なラストまで淡い色の絵を繋げようと思いました。着物には骸骨などのモチーフも取り入れました。

工程2

耳男と夜長姫の着物を描きました。この時点では人物も大きめで色調整もしていない状態です。

工程3

最後の色調整はアンティークの着物を意識したような色合いにしました。人間世界ではないというのをモチーフの中に込めました。

その2

工程1

夜長姫の登場のシーンは印象的なものにしようと思いました。黄金の露を流す仏と夜長姫の不穏な着物で妖しい物語のはじまりを予感していただければという思いで描きました。

乙女の本棚シリーズ


桜の森の満開の下
坂口安吾 + しきみ

死後の恋
夢野久作 + ホノジロトヲジ

月夜とめがね
小川未明 + げみ

赤とんぼ
新美南吉 + ねこ助

外科室
泉鏡花 + ホノジロトヲジ

夢十夜
夏目漱石 + しきみ

蜜柑
芥川龍之介 + げみ

瓶詰地獄
夢野久作 + ホノジロトヲジ

押絵と旅する男
江戸川乱歩 + しきみ

檸檬
梶井基次郎 + げみ

葉桜と魔笛
太宰治 + 紗久楽さわ

猫町
萩原朔太郎 + しきみ

女生徒
太宰治 + 今井キラ