人間椅子


人気シリーズ「乙女の本棚」第18弾は江戸川乱歩×イラストレーター・ホノジロトヲジのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

私の膝の上には、いろいろな人が入りかわり立ちかわり、腰をおろしました。
作家である佳子に届いた1通の手紙。「奥様」と始まるその文章には、ある椅子職人の生活が綴られていた。
江戸川乱歩の『人間椅子』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは夢野久作『死語の恋』、『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

著者:江戸川乱歩

明治27年(1894年)三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。主な著書に、『怪人二十面相』、『少年探偵団』などがある。

イラスト:ホノジロトヲジ

2015年よりフリーのイラストレーターとして活動中。キャラクターデザイン、イラストなどを手がけている。著書に、『駈込み訴え』(太宰治+ホノジロトヲジ)、『春の心臓』(イェイツ+ホノジロトヲジ)、『人間椅子』(江戸川乱歩+ホノジロトヲジ)、『死後の恋』(夢野久作+ホノジロトヲジ)、『外科室』(泉鏡花+ホノジロトヲジ)、『瓶詰地獄』(夢野久作+ホノジロトヲジ)、『しゃくしゃくしゃぐ』、『シキノメモリエ』、『しろしろじろ』がある。

ホノジロトヲジさんからのコメント
書籍全体/文章中に表現される「私」の人や想像に対する執着と、
「佳子」の“つまらぬ”手紙に一応は目を通す反面文章に対する好奇心は抑えようとしない無邪気さに子供のようなかわいさとこわさがあるなと思っていました。
見目や目線などからこわさを、色合いでかわいさを表現できるよう構成いたしました。

イラストメイキング


その1

工程1

工程2

清書時、ラフから大きく変更したカットでした。書斎でひとり、邪魔もなく創作に浸ることのできる空間への執着を表現しました。

その2

工程1

工程2

「私」の際限なく増えていく夢と妄想を表現しました。

乙女の本棚シリーズ


縊死体 乙女の本棚作品集
夢野久作、泉鏡花、江戸川乱歩、イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

駈込み訴え
太宰 治 + ホノジロトヲジ

春の心臓
イェイツ、芥川龍之介 + ホノジロトヲジ

死後の恋
夢野久作 + ホノジロトヲジ

外科室
泉鏡花 + ホノジロトヲジ

瓶詰地獄
夢野久作 + ホノジロトヲジ

目羅博士の不思議な犯罪
江戸川乱歩 + まくらくらま

悪霊物語
江戸川乱歩 + 粟木こぼね

人でなしの恋
江戸川 乱歩 + 夜汽車

悪魔 乙女の本棚作品集
芥川 龍之介、萩原 朔太郎、江戸川 乱歩、夏目 漱石、坂口 安吾、谷崎 潤一郎 + しきみ

押絵と旅する男
江戸川乱歩 + しきみ

舞踏会
芥川 龍之介 + Sakizo

文字禍
中島敦 + しきみ

藪の中
芥川 龍之介 + おく

人魚の嘆き
谷崎 潤一郎 + ねこ助

猿ヶ島
太宰 治 + すり餌

二人の稚児
谷崎 潤一郎 + 夜汽車

恋愛論
坂口 安吾 + しきみ

黒猫
エドガー・アラン・ポー + まくらくらま

木精
森鷗外 + いとうあつき

ルルとミミ
夢野久作 + ねこ助

高瀬舟
森 鷗外 + げみ

待つ
太宰 治 + 今井 キラ

夜叉ヶ池
泉 鏡花 + しきみ

詩集『山羊の歌』より
中原 中也 + まくらくらま


堀辰雄 + ねこ助

詩集『青猫』より
萩原朔太郎 + しきみ

Kの昇天
梶井 基次郎 + しらこ

詩集『抒情小曲集』より
室生犀星 + げみ

刺青
谷崎潤一郎 + 夜汽車

魚服記
太宰治 + ねこ助

春は馬車に乗って
横光利一 + いとうあつき

魔術師
谷崎潤一郎 + しきみ

秘密
谷崎 潤一郎 + マツオ ヒロミ

山月記
中島敦 + ねこ助

桜の森の満開の下
坂口安吾 + しきみ

夜長姫と耳男
坂口安吾 + 夜汽車

月夜とめがね
小川未明 + げみ

赤とんぼ
新美南吉 + ねこ助

夢十夜
夏目漱石 + しきみ

蜜柑
芥川龍之介 + げみ

檸檬
梶井基次郎 + げみ

葉桜と魔笛
太宰治 + 紗久楽さわ

猫町
萩原朔太郎 + しきみ

女生徒
太宰治 + 今井キラ