その悶えは苦しいと同時に甘かった。
幼いときから稚児として寝食を共にしてきた千手丸と瑠璃光丸。何をするにも一緒だった二人の運命は、成長とともにそれぞれの道へと分かれていく。
谷崎潤一郎の名作が、ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼び、本シリーズでは江戸川乱歩『人でなしの恋』、谷崎潤一郎『刺青』、坂口安吾『夜長姫と耳男』を担当するイラストレーター・夜汽車によって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
工程1
曼荼羅のような模様にしようと思い描き始めました。
工程2
最初はキャラを大きめに描いていました。しかし仏とのサイズ感が主人公の距離感と合わないと感じたため縮小して描き直しました。
工程3
完成
工程1
全く違う絵を描いていました。最初の絵でイメージを掴んで進めていくので一から描き直しすることも多いです。
工程2
ラフを作り直して、二人を色で分けて、これからのストーリー展開とリンクさせることにしました。
工程3
完成
夜汽車さんからのコメント
個人的にもとても好きな作品です。読み手は理解しているものの、あくまで想像という部分をどう描くのか迷いました。今回はイラストならではの創作要素を加えてラストに向けて読み進めていただけるように工夫しました。