刺青


人気シリーズ「乙女の本棚」第21弾は谷崎潤一郎×イラストレーター・夜汽車のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

お前さんの命を貰った代りに、私はさぞ美しくなったろうねえ

刺青師の清吉には、いつか理想の美女の肌に刺青を入れたいという野望があった。

谷崎潤一郎の『刺青』が、ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼び、本シリーズでは坂口安吾『夜長姫と耳男』を担当するイラストレーター・夜汽車によって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

著者:谷崎潤一郎

明治19年(1886年)東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。在学中に同人雑誌「新思潮」(第二次)を創刊し、「刺青」などを発表する。代表作に、『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』『陰翳礼讃』などがある。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『魔術師』(谷崎潤一郎+しきみ)、『秘密』(谷崎潤一郎+マツオヒロミ)がある。

イラスト:夜汽車

イラストレーター。少女を描くことと19世紀末の挿絵画家を好む。懐かしいような落ちついた雰囲気のイラストを目標に制作している。著書に『夜長姫と耳男』(坂口安吾+夜汽車)、『おとぎ古書店の幻想装画』、『Illustration Making & Visual Book 夜汽車』がある。

夜汽車さんからのコメント
美女の肌に魂を彫り込みたいという願いを持った清吉という若い天才刺青師のお話です。
冒頭の絢爛豪華な描写から、いびつさを感じる描写など、私自身の作風とかけ合わせながら多彩に詰め込むようにしました。甘美で濃厚な世界観を愉しんでいただけましたら幸いです。

イラストメイキング


その1

工程1

工程2

純粋な少女らしさと、罪や宝、骸や魂を弄ぶようなしぐさなどをいれつつ、夢の出来事のような雰囲気にしました。着物や帯には刺青のような模様をいれました。

その2

工程1

工程2

春の終わり頃らしい風と散る花を描きました。ぱっと惹きつけるような娘になるように背景の白は輝いているような雰囲気にしました。

乙女の本棚シリーズ


夜長姫と耳男
坂口安吾 + 夜汽車

魔術師
谷崎潤一郎 + しきみ

秘密
谷崎 潤一郎 + マツオ ヒロミ

Kの昇天
梶井 基次郎 + しらこ

詩集『抒情小曲集』より
室生犀星 + げみ

魚服記
太宰治 + ねこ助

春は馬車に乗って
横光利一 + いとうあつき

人間椅子
江戸川乱歩 + ホノジロトヲジ

山月記
中島敦 + ねこ助

死後の恋
夢野久作 + ホノジロトヲジ

桜の森の満開の下
坂口安吾 + しきみ

月夜とめがね
小川未明 + げみ

赤とんぼ
新美南吉 + ねこ助

外科室
泉鏡花 + ホノジロトヲジ

夢十夜
夏目漱石 + しきみ

蜜柑
芥川龍之介 + げみ

瓶詰地獄
夢野久作 + ホノジロトヲジ

押絵と旅する男
江戸川乱歩 + しきみ

檸檬
梶井基次郎 + げみ

葉桜と魔笛
太宰治 + 紗久楽さわ

猫町
萩原朔太郎 + しきみ

女生徒
太宰治 + 今井キラ