たとえば友達でも知り合いでも恋人でもない人の心の奥の方の出来事、その人にとってはとても大切な人生の断片を、誰かが切り取って見せてくれたとしたら。そのドラマティックな一瞬を、手渡されたとしたら。私たち...
歌ってくれる人というのは、それだけで心を開いてくれているような予感がする。それが本当かどうかなんていいんだ、歌声は話し声よりも「呼吸」に近いように思うし、とても心や体に近いと思う。その人の「その人だ...
恋や愛が、時間の経過によってどうなるか。永遠に変わらないと誓うことは容易いけど、変わらないなんていうことがその瞬間の愛の大きさを証明すると信じているなんて、なんだか、どこか悲しくて。だって、その人...
過去の出会いや当時の夢と距離をおいてしまった後も、それらを本当の意味では手放すことができず、いつまでもあれらを「今の話」にすることができない。いつまでも「過去」に封じ込めて、今の立場で語り直すことを...
僕には見える 美しいことがどんなに弱くても 美しくなれる(※1)
人を励ますための歌というのが苦手で、それは前を向きたくて生きているわけでもないし、希望を欲してるわけでもないと思うから。苦しさや痛...
人を励ますための歌というのが苦手で、それは前を向きたくて生きているわけでもないし、希望を欲してるわけでもないと思うから。苦しさや痛...
この連載、今回が最終回になります。 でもしっぽの先まであんこの詰まった鯛焼きのように、最後まで、伝えたいことを書き残しておこうと思います。
新人賞、挑戦してみるにあたって、大切なのはやはり、自分の...
新人賞、挑戦してみるにあたって、大切なのはやはり、自分の...
いきなり新人賞の話になって、びっくりしているひともいらっしゃるかと思います。 もうちょっと発想の方法とか、構成の立て方とか、文章の鍛錬の方法とか、そんな話が聞きたかったのに、と思ってらっしゃる方は絶...
さて、この連載、次からは新人賞に向けての話に向かう予定なのですが、この辺りで一度、実際の作家の仕事の流れについて、ごく簡単にですが、書いておこうと思います。
わたしの場合、ということですが、多少の...
わたしの場合、ということですが、多少の...
さて、前回ラストに予告したとおり、「何も思いつかない。だけど小説を書いてみたい」と憧れるひとのために、もしかしたらヒントになるかも知れないことを書きます。これはいま子どもで、作家志望のみなさんには特...
前回のこの連載で、物語の書き方を教えることはできない、ということを書きました。それはつまり、物語を綴る能力というのは、生まれついての才能のようなもので、作家になるひとは子どもの頃から、誰にも何も教わ...