くるりのことを知ったのは中学生の頃だった。当時、私はくるりの「東京」が好きで、よく聞いていたのだけれど、あのころこの歌詞をどう捉えていたのか覚えていない。複雑な表現は使わない、意味を捉えやすい歌詞な...
「今」を切り取ると簡単にいっても、でも切り取られた「今」などもう、今ではない。続いていく、変わっていく、忘れられていく、過ぎ去っていく、一瞬の後ろ姿みたいな時間を、残そうとするならそれは、「今」を時間...
 はっぴいえんどの歌詞、あれはいったいなんなのか、そのことを考えようとするとき、かならずこの歌詞の「お茶」の鮮やかさについて、語るしかないと思うのだった。
曇った空の浅い夕暮れ雲を浮べて煙草をふかす ...
 こころというのは、痛みとか悲しみとか喜びとかとは別のところにあるのではないかとよく思う。反射的に体をのけぞるように、適時反応を見せるけれど、それはこころそのものの姿ではなくて、水面と泉のように、揺れ...
 まず、この歌詞を見てほしい。
どんな時だってたった一人で運命忘れて生きてきたのに突然の光の中、目が覚める真夜中に(※1)
「運命を忘れて生きる」、それは特異なことではなく、むしろ普遍であるだろう。運...