立東舎文庫

ぼくはマンガ家

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巨匠自らが綴った栄光と挫折の日々。唯一の自伝、待望の新装版!

マンガの神様が自ら綴った半生記が、文庫新装版として待望の復刊。宝塚歌劇、映画、天文学から昆虫まで、多感な幼少期の逸話をはじめ、デビュー時の思い出や国民的人気マンガ家となってからの栄光と挫折の日々を描いた本書は、手塚治虫が遺した唯一の自伝であるとともに、漫画史の貴重な記録でもある。加えて〈鉄腕アトムクラブ〉に連載されたもうひとつの回想録「ボクのまんが記」を文庫初収録!! こちらは、随所にイラストが添えられた楽しい作品。
カバーイラストレーション&デザイン:和田誠

【CONTENTS】
書き出しがむずかしい───プロローグ
まず結論から先/アトムは三流漫画か

1 やぶれかぶれの少年期
ぼくの芝居狂い/天文学入門/治虫昆虫記/漫画映画との出会い/ぼくの落語修業/強制修練所の日々/戦争と漫画

2 廃墟のあちこちで
さまざまな戦後/「漫画集団」の発足/闇市と夢/デビュー作「マアチャンの日記帳」/それぞれの青春 ───

3 仙花紙文化
「漫画少年」の創刊/風刺雑誌「VAN」/馬場のぼるの旅立ち/南部正太郎と関西の漫画家たち/「新寶島」を描く/赤本漫画ブーム/ジキル博士とマンガ氏/「独立漫画派」の誕生/焼け跡と漫画家たち

4 漫画少年のふところ
国産漫画映画の夜明け/福井英一と馬場のぼる/映画と漫画の奇妙な関係/ぼくのスター・システム/「来るべき世界」と「ジャングル大帝」/「漫画少年」との出会い/台頭する新人漫画家たち/「鉄腕アトム」誕生/編集者残酷物語

5 児漫長屋紳士録
子供漫画家のサロン/子供漫画家の夢と現実/「イガグリくん」のヒット/福井英一の死/「赤胴鈴之助」登場/「漫画讀本」と漫画ブーム/漫画荘の住人たち/「ライオンブックス」と漫画批判/「漫画少年」の廃刊

6 第二の戦後のなかで
国産動画の出発/劇画事始/ぼくの結婚/日本SFの発展/白土三平の登場/長編動画「西遊記」

7 死にものぐるいの季節
虫プロダクションの発足/テレビ漫画「鉄腕アトム」/狂ったテレビ漫画ブーム/アトム アメリカヘ飛ぶ/「アストロ・ボーイ」誕生/S・キューブリックからの手紙
いばらと泥濘 エピローグ
ディズニーとの出会い/新たな開拓への夢/あとがきもむずかしい

新版あとがき
付 ボクのまんが記

解題 濱田高志

手塚治虫マンガ家デビュー70周年記念

秋田書店、玄光社、国書刊行会、立東舎4社の共同サイトがオープン! http://rittorsha.jp/s/tezuka/
著者
手塚 治虫
定価
990円(本体900円+税10%)
仕様
A6判/448ページ
発売日
ISBN
9784845628216

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