稲垣足穂さん
タルホ読解の第一人者による、超=入門書兼読書ガイド!
「世界の果からネクタイを取替えにやってきた」稲垣足穂が、宇宙への散歩に出かけてからもうすぐ40年。『一千一秒物語』を始め、『A感覚とV感覚』『少年愛の美学』『弥勒』などの残された作品群は、今でも読む者を不意打ちする魅力に溢れ、さまざまな解釈がなされています。本書はそんな“タルホの読み方”兼“読書ガイド”を、晩年の稲垣足穂と密接にかかわり、その肉声に触れることを通して磨き上げた著者が、“初めて稲垣足穂を読む人のために”解説したものです。「機械、少年、宇宙、宗教、気配の街、の5つのテーマがいつも倫理学と美学の糸で織られている」タルホの世界が、いま新たに開かれます。
◎解説:ばるぼら
◎カバー挿画『遠方の崩壊』まりの・るうにい
※この作品は、1979年に工作舎プラネタリー・ブックスの1冊として単行本で刊行されたものです。
【CONTENTS】
■プラネタリー・ブックス次第 松岡正剛
■第1談 タルホ・ロード
■第2談 タルホ追悼の辞に代えて
■第3談 「タルホ=セイゴオ」共振界
■解説 ばるぼら
- 著者
- 松岡 正剛
- 定価
- 880円(本体800円+税10%)
- 仕様
- A6判/ 160ページ
- 発売日
- ISBN
- 9784845627691