立東舎文庫

古代金属国家論

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霊山、山伏、ミイラ、大仏、そして曼荼羅から日本文化の魂を探る

「日本の背骨のように繋がっている山の中に、かつて山伏のアジールがあった。そこは治外法権で、『もう1つの国家』を形成していたのではないか。そして修験道や密教は今のような単なる呪術集団ではなく、高度な科学技術者集団でもあった」。そんな前提から、写真家、民俗学者の内藤正敏と松岡正剛の対話が始まります。時は1970年代後半、文化的な熱気をはらんだ時期です。「義経は山伏集団のリーダーだった」「秀吉と家康のマンダラ対決」「田沼意次は金属国家の仕掛け人、田中角栄」「大和政権=華厳思想 VS.奥州藤原氏=浄土思想」などなど、さまざまな歴史的な事象が山伏、ミイラ、大仏、鉱物(金属)、植相などをキーワードに縦横無尽に語られていきます。そのスピード感は、工作舎のプラネタリー・ブックスならではだと言えるでしょう。

【CONTENTS】
■第1談 山岳信仰と修験道
古代日本の全体構造を象徴する「ヤマ」
霊山の植相が明かす古代修験の謎
「ヤマ」と「モリ」に山岳信仰の発生を観る
阿弥陀ケ峰をめぐる秀吉と家康の闘い
最古のマジシャン役小角こそ山伏の祖先だった
「ヤマ」はタオイズムの流出現場でもある

■第2談 出羽三山と煉丹術
山伏こそもう一つの・隠された国家・だった
中国道教の古代科学と即身浄法
煉丹術の神秘は生と死の可逆反応にあった
鉱物の結晶世界を秘めた修験道

■第3談 山相秘録としての国家論
山は巨大なサナギである
大仏造営の国家論的必然性
場所のボテンシャル・エネルギーを読む
大仏は華厳国家の象徴でもあった

■第4談奥州戦争と平泉黄金マンダラ
北方の脅威と日本の武力的構造
平泉黄金マンダラに封印されたミイラは・超大仏・だった
義経は山伏集団のリーダーの一人だったか
・即身仏アジール・は中間領域の逆襲のバラードである

■内藤正敏が選んだ文献一〇〇集

解説:小松和彦

著者
内藤 正敏、松岡 正剛
定価
864円(本体800円+税)
仕様
A6判/160ページ
発売日
ISBN
9784845628766

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